昨年は、新規商材・ビジネスを開拓するMMS(マーケティング・アンド・マーチャンダイジング・ウイズ・セールス)の推進、地域に根ざした営業戦略の強化、プロジェクトチームの設置などの各種取り組みに力を入れてきたが、徐々に効果が出てきた。社員の間で何とかしようという意識が芽生え始めた。売り上げ増加に即座に結びつくものではないが、将来的には期待できると考える。今年は、4月から第7次中期経営計画がスタートするが、これらのビジネスモデルを肉付けし、実行計画に落とし込む。SE部隊も強化し、エンジニアリング力でシステムをまとめ上げて、顧客に提供する。東京エリアの営業力も強化、SEの人員を増やし、幅広い市場をカバーする。特にエレクトロニクス、食品などの業界を狙っていきたい。
海外については昨年、中国・広州市に天津に次いで中国2番目の事務所を開設し、現地で情報収集・営業活動を推進している。また、米国、英国、タイの事務所も体制を強化しており、日本企業の海外進出に合わせて、現地と日本の相互にメリットが生まれるように内外一体の営業活動を行っている。
また、日本で好評を博している、顧客に合ったアプリケーションを提案する「ものづくりかるた」の英語版を作成、新しい顧客と商品づくりに役立てているところだ。
今後、資本、人材、商材などの総合力を高めて、アメフトのフォーメーションプレーのような総力戦方式で戦っていかなければならない。顧客、仕入先、従業員の視点に立って、どういう価値が求められているかを常に考え、“企業価値の創造"を追求していく。
11年3月期は、まだまだ厳しい状況ではあるが、4月から始まる第7次中期経営計画を機に大きく飛躍していきたい。