昨年は「時代が変わった」とつくづく感じる1年であった。
中部地区は30年前、衣料産業が盛んで繊維機械に関係する盤メーカーも忙しかったが、今は厳しい状況にある。現代では自動車関連が海外生産を強めており、衣料業種と同様な足取りをたどることも想像できる。現に、自動車関係の制御盤メーカーに影響が出ている。海外生産への投資だけでなく、国内においては、新型車の度に生産ラインを替え新規に盤を製作してきた従来の投資から、最近は盤の改良で終わっている。建築用盤も余り良くない。
そうした状況の中で、当社の業績は盤用機器・部品の受注が減少したものの、アミューズメント関連向けコネクターなどが大幅に増加した。その結果、昨年12月期の業績は計画を上回る増収増益とすることができた。
今年の景気は昨年同様と見ている。欧米の景気の悪さは今年も続き、牽引役の新興国もインフレ警戒で刺激策を抑制する方向にある。厳しい状況になればなるほど、当社は1日1日を大切に積み重ねていきたい。
今年12月期も2桁の売り上げ増加を図る計画で臨んでいる。これまでのお客様を大切に、有形無形のサービスを加えて行動するほか、新規事業として電気工事分野へ本格的に進出する。
昨年8月に建設業(電気工事業)の認可を得た。長年にわたり工場の機械・電気設備関連に携わってきた電気工事資格者を配置したので、その実績をお客様から認められ仕事が増えている。今期は売り上げに貢献しよう。
また、配線資材、制御機器などの営業部門ではインフラ関連の仕事の流れに乗りたい。メーカーが直販しない新商材を探し、販売する。国内外のメーカー情報を収集し商材を発掘、東京一弘電機と共同販売で成果を挙げていく。