配線資材業界は昨年から需要が拡大してきた。電子・電気部品の後工程で使用されるため、部品市場の動向よりも遅れて現れてくる。当社の業績も同様の足跡をたどっており、現在では取り扱い商品全般に良くなっている。この状況から推測すると、今9月期売り上げは15~20%の増加はできる。
今年の景気見通しは、政府発表のGDP成長までは届かないかもしれないが、プラス成長を予想できる。もちろん楽観は出来ない。企業個々が周囲の論評に左右されることなく、独自の方針で模索と実行を繰り返す1年になる。当社も今年は重要な1年と位置付けている。
1982年11月に創業し、今年は30年目に入る節目に当たる。人間に例えるなら、会社から責任ある仕事を任される年代である。そのため、今年は長期的な展望に立って来期以降の発展に必要な土台を構築し、将来への道筋を明確にしたい。
現在のお客様を大切にすることを前提条件に、当社のコアである商品企画と市場創造力に磨きをかける。そして、お客様に便利で良い商品をご提供する。
日本は四季があり、特有の技術や品質が求められる。暑いところから寒いところまで対応できる日本の商品は、日本文化そのもので世界にも誇れると思う。当社は固有の技術で造られた物を市場に出し普及させる、いわば商品化と消費にたどりつくまでお手伝いをする機能を強める。
ところで、小さなパーツに大きな未来を託し今日まで来られたのも、配線資材業界とお客様が育ててくれたお陰である。幸い日本配線資材工業会は毎年会員を増やし、社会の認知度も高まっている。これからは工業会の発展に少しでも貢献しながら、お客様の売り上げ増加につながるよう尽くしていきたい。