IDECは、最新の国際安全規格に対応した、RFID検出方式搭載の非接触安全スイッチ「HS3A」=写真=を1月28日から発売する。標準価格はセンサヘッド2万5200円、アクチュエータ3700円。初年度販売目標は3000個。
機械安全国際規格ISO12100の発行や、労働安全衛生法改定によるリスクアセスメントの考え方の導入に伴い、安全に対する意識が急速に高まっている。一方、従来の非接触安全スイッチは、専用モジュールとの組み合わせで安全カテゴリ4を実現していたので、異なるモジュールとの組み合わせで使用することができなかった。
HS3Aは、回路内部の異常を自動的に検出する機能を内蔵。特定の安全リレーモジュールやセーフティコントローラなどに依存することなく、世界最高レベルの安全カテゴリ4/PLe(ISO13849―1:2008)を実現。装置のリスクレベルに合った世界最高の安全が構築できる。
パフォーマンスレベルPLeのPLとは、安全機能の維持能力として、制御システムの構成に信頼性などの要素を加味した指標。a~eの5段階で、eが最も安全性能が高い。安全カテゴリ4(EN954―1による)は、安全を確保するための機能を決定する指標。B~4の5段階で4が最も安全性能が高い。
HS3Aは、センサヘッドに安全機能を内蔵。特定のモジュールとの組み合わせに依存せず、安全システムの構築が可能。開き扉やスライド扉、がたつきのある扉でも設置可能。RFID方式なので扉をゆっくり閉めてもエラーが発生しない。
アクチュエータに磁石を使用しておらず、鉄粉など金属切粉が付着しにくく、耐環境使用に適している。センサヘッド部はマルチコードタイプと、センサヘッド部とアクチュエータが1対1で対応するユニコードタイプがあり、ユニコードタイプは予備のアクチュエータによる無効化を防止する。
保護構造はセンサヘッド部IP67、アクチュエータIP67/IP69K。