低速域での高効率化を実現 安川電機 IPMモータなど制御技術を駆使小型EVドライブシステム販売開始

安川電機は、小型EV(電気自動車)用モータドライブシステム「YMEV(ワイメブ)」=写真=を開発し、販売を開始した。

このシステムは、同社が長年培ったモータドライブ技術を生かし、EV及びHEV(ハイブリッド電気自動車)駆動用モータ、インバータ、発電機等の電気駆動システムによって事業化に取り組んでいる一環で、2009年6月に製品化した高効率で広い定出力範囲をもつ「QMET(クメット)ドライブ」に続くもの。11年度1000台、15年度1万台の販売を計画している。

YMEVは、同社独自のIPMモータ及び高効率制御技術によって、特に低速域での高効率化を実現しており、自動車用の信頼性要求事項を満足し、EVだけでなくHEVなどの環境温度が高い用途へも展開可能。また、各種安全機能を備え、自動車のあらゆる走行シーンで安全な動作を確保できる。そのほか、要求に応じたセミカスタム化対応も可能。

なお、すでに自動車メーカー、ゼロスポーツ(岐阜県各務原市)から郵便の集配車向けの電気駆動システムとして1000台の採用が決定している。

同社は中期経営計画「Challenge100」で、新規事業の柱の一つである「環境エネルギー」事業領域での取り組みを開始しており、昨年12月にはインバータ事業部に「電気駆動システム事業統括部」を設けている。今後、インバータやモータなどを組み合わせた電気駆動システム事業への取り組みを強め、大きく成長が期待されるEV・HEV用電気駆動システム市場での多様なニーズに応えていく方針だ。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG