オムロン 真のグローバル企業目指し早期売上高1兆円達成へ山田義仁次期社長が会見

オムロンは本紙既報の通り、山田義仁執行役員常務が代表取締役社長に就任することを内定した。

新社長就任する山田氏は「入社以来、ヘルスケア事業一筋で歩んできたが、今回、役員の方々の強い後押しもあり、社長就任という大きな決心をした。身の引き締まる思いだが、当社が真のグローバル企業になれるようチャレンジしていきたい。また、社員と会社を元気にすることが私の使命とも思っており、精一杯頑張っていきたい」と決意を語った。

新長期ビジョンについては「制御機器業界は大きな転換期に来ており、一瞬の空白も許されないだろう。当社は現在、新長期ビジョン作成の最終段階に入っているが、センシング&コントロール技術をより進化させ、オムロンを世界中の人々に喜んでもらえるような『真のグローバル企業』に成長させ、早い時期に売上高1兆円を達成したい。さらに、ソーシアルニーズの創造により、社会の発展に貢献していきたい」と意気込みを述べた。

山田新社長について作田久男社長は「当社は現在、売り上げの50%以上が海外だが、今後ますますグローバル化は進むだろう。日本中心の経営を早く脱却し、ビジネスのフィールドをグローバル化しないといけない。このためには真のグローバル企業を目指さねばならず、思い切った改革が必要だ。

山田新社長は、リーダーとして必要な洞察力と意思決定力、さらに行動力に優れた若き指導者で、リーマンショック後も、ヘルスケア事業の収益を大幅に改善するなど、リーダーとして何者にも代えがたい素質を持ち、実績を挙げてきた」と評価した。

また、立石義雄会長は「山田新社長は若さと情熱に溢れ、何よりも明るい性格で周りに元気を与えてくれる。学生時代にはハンドボール部で主将も務めており、その統率力に期待したい」と若きリーダーにエールを送った。

〈山田新社長の経歴〉

山田義仁氏(やまだ・よしひと)=1961年11月30日大阪府生まれ。49歳。84年同志社大学経済学部卒業後、立石電機(現オムロン)入社、01年10月米国オムロンヘルスケア副社長、03年4月欧州オムロンヘルスケア社長、06年4月オムロンヘルスケア執行役員経営統轄部長、08年6月代表取締役社長、及びオムロン執行役員就任。10年3月オムロングループ戦略室長、同6月同社執行役員常務。

趣味は音楽鑑賞・読書・ゴルフ。座右の銘は新渡辺稲造の「Be
just
and
fear
not(正しくあれ、恐れるな)」。

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