FA関連機器商社今年の見通しと取り組み 部門間連携で総合力発揮

2010年4月から第7次中期計画「STEP100」をスタートさせているが、現在のところ計画以上の業績で推移している。この1~3月の状況を見ていると例年より顧客の仕込み時期が早いような感じを受けている。特に、スマートフォンやタブレットPCなどの需要増から、チップマウンターなどで好調な引き合いが出ている。

こうした中で、今年は電機、電子、機械の各部門の総合力をさらに発揮するために、各部門の製品専門性も磨きながら、実力ある社員を育成していく。同時に、営業、業務、管理の各部門のバランスが取れた筋肉質の社内体制も構築し、当社の創業者が強調している「チャレンジ精神」「自立精神」を忘れないようにもしていきたい。

国内市場は、環境・省エネ関連を中心とした新規事業開拓に注力しており、今のところ130億円ぐらいのテーマがある。これから仕分けしていくが、主なものではロボットを活用したフラットパネル製造の合理化や食品関連の組立・検査、医療機器関連のインバータを利用した最適制御などのほか、面白いものでは牛の管理を含めた酪農の自動制御などもある。さらにスマートグリッド関連にも期待している。若い社員には夢のある新しい商談テーマを発掘するように日頃から言っており、今後が楽しみだ。

また、昨年から発売しているアースラインのノイズを防ぐ「グランドナイト」も、見えないノイズで困っている顧客の新規開拓にも繋がっており、今後さらに拡販に注力していく。

一方、海外も中国市場を中心に堅調に推移しており、日系、ローカル、輸入など多面的な取引で、比率を20%強まで高める。海外ではリニューアル需要も出てきているが、今後の顧客動向を見極めながら、海外拠点戦略も立てていきたい。

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