2010年12月期の売り上げは、前年度比10%強アップとなり、利益も増益で利益率も改善できた。今年度も引き続き利益率を上げながら売り上げも同15%伸ばしたい。
市場のグローバル化がますます進む中で、海外生産や部品の現地調達なども顕著になってきている。商社としてこうした顧客と仕入先の間に入りながら、本来の役割を果たすことが重要になってきている。そこで今年から本社内にダイテックジャパンを設置し、中国のダイテック香港と連携しながら、国内と海外の顧客・仕入先をシームレスにつなげる体制を構築した。日本部品を現地で調達する、台湾などローカルメーカー部品を現地で調達あるいは日本へ供給するなど、色々な要望にフレキシブルに営業対応できるようになる。特に最近は台湾部品の品質が向上していることから、コストも含め選択幅が広がっている。当社として創業60年の信用も活かしながら日本の顧客にこうした部品を安心して使ってもらえるように、製品供給や製品情報、与信などを提供できるバックアップ体制を築くことで、新規の顧客開拓などに繋げていく計画である。さらに、従来からのWebを活用したeコマースによるバーチャルショップの活用も進めて行く。
同時に、商社として製品を見極める力を育成しながら、秋葉原地区の同業者とも情報を共有したデリバリー機能の役割も果たしていきたい。
今年度の全社テーマとして「HYBRID」を掲げている。ハイブリッドカーが異なる駆動方式を切り替えで使えるように、同じ用途でも異なる部品が提案できる営業スキルや、多能工のように誰でもできるマルチな取り組み推進を狙っている。ターゲット市場として、パワーコンディショナーや充電スタンドなど環境・省エネ関連で取り組みを強める。