日本ロボット工業会がまとめた会員47社ベースでの2010年10~12月期のマニピュレータ、ロボットの生産実績は、対前年同期比93・8%増の1207億円と5四半期連続でプラスになった。この結果、10年1~12月の年間生産は、前年比95・1%増の4478億円と、3年ぶりにプラスに転じた。輸出は同2・4倍の3412億円、国内は21・8%増の1065億円で、輸出比率は76・2%に上昇している。
また、直近のピークだった07年比では76%の水準にとどまっている。
自動車産業はハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進んでいること、電気機械産業では、情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装関連市場や半導体関連市場の動きが活発であったことから、ロボット需要が上向いた。海外市場も、中国向けが中心で、中でも溶接用や電子部品実装用が伸長している。さらに、欧米向けも上向いている。
同工業会では、会員外も含めた10年の生産額は5000億円台が確実と見ており、11年は昨年をさらに上回ることが見込まれる。