制御機器専門メーカーのマルヤス電業(長野県上伊那郡箕輪町三日町645―1、TEL0265―79―8552、辻泰信社長)は、海外規格取得の操作スイッチで中国、アジア市場の開拓を加速させ輸出比率を現在の10%から15%へ引き上げる。
同社は産業用操作スイッチ、表示灯、端子台、電源などの制御機器専門メーカー。今9月期売り上げは前期比15~20%増加を見込んでいる。国内市場ではトヨタ自動車などの設備向けや建築向けに操作スイッチで一定のシェアを確保しているが、アジアでの引き合いが増えていることから中国、アジア向け輸出にさらに注力する計画である。
現在、同社は米国、イギリス、トルコ、パキスタン、サウジアラビアの北米、欧州、中東地区のほか、アジアではシンガポール、マレーシア、タイ、台湾、韓国、中国の日系商社を通じ販売している。
アジアでは韓国向けが船舶関連設備用に16φ操作スイッチが好調で、今期は前期比2倍の伸びで推移している。また、台湾、中国からの引き合いも増加しており、引き続きアジア市場で代理店との連携を強め開拓に拍車をかける。海外規格も各種スイッチでUL、CSAを取得、CEマーキングに対応しているほか、中国のCCC規格もAシリーズでは取得している。
辻社長は「海外市場においては40年の実績がある。特に、東南アジア各国の代理店から当社製品の知名度は高いといわれており、代理店の力を借りて販売活動を強化する」とアジア市場の開拓に意欲的である。