azbilグループの金門製作所(東京都豊島区北大塚1―14―3、岩井昌秋社長)は、バックライト付き液晶を搭載した電池駆動の電磁水道メーター=写真=を1日から本格的に販売開始した。
新電池電磁水道メーターは、計量法で定められた上水・農業用水・工業用水の取り引き・証明用として利用可能で、2005年の特定計量器検査規則による省令改正のJIS
B8570―2に基づく新基準に対応しており、今年4月からの改正省令完全実施に合わせ、口径50ミリ以上の製品で7種類をラインナップした。新製品は、内蔵電池により9年間の駆動を実現しており、計量法で定められている検定有効期間である8年間、安心して使用することができる。
計量範囲はR=200で、機械式に比べ、小流量域から大流量域までより広い流量範囲をカバーすることが可能。計測原理は、電磁流量計の構造・原理に基づいており、大流量での連続使用における計量も可能で、異物による故障等も少なく耐久性に優れている。また、測定管内部には流れの妨げとなるものが存在しないため、圧力損失も非常に小さく給水ポンプなどの負荷軽減による省エネに貢献。さらに、暗い場所でも見やすいバックライト付き液晶は、見やすい向きに180度回転可能で、暗い場所に設置されていることが多い水道メーターの表示が見づらいことによる、誤検針なども防げる。
そのほか、パルス出力などの信号出力も搭載し、遠隔での検針も可能。従来の機械式メーターに比べ、質量が約10分の1と軽量で、メーターの新設、並びに検定満期交換等の工事作業時の負荷軽減を図れる、などの特徴を持つ。