近畿電子部品卸商組合(KEP、岡本弘理事長)は、大阪市中央区のホテル日航大阪で「2011年(平成23年)KEP新春賀詞交歓会」を1月24日開催した。
冒頭、岡本理事長があいさつに立ち、「リーマンショック以降、世界経済は各国の財政出動と新興国の成長で何とか二番底を回避しながら巡航を続けている。日本経済も輸出が鈍化し、エコカー補助金の終了や省エネ家電エコポイント制度の半滅などにより、景気の足踏みや一服感を指摘する地域が広がっている。一方、米国などの経済指標が好転しており、景気持ち直しの兆しが見えているという見方も出ている。
今年は、7月からテレビの完全デジタル化に伴い新しいサービスの開始や、スマートフォンが各社から発売され、携帯電話の半分以上のシェアになるとも予想されている。また、アイパッドなどタブレット端末の成長も予想される。しかし、輸出に関しては韓国、ドイツ、中国との差が開いており、今後TPPや自由貿易協定の締結など、輸出拡大に向けた取り組みも必要と思われる。また、経済浮揚の政策も行われているが、企業の業績向上も期待できない状況になっており、この状況を打破することが当組合にとって大きな課題といえる。組員会員各位の協力と英知を結集し、業界の繁栄と発展に尽力していきたい」と述べた。その後、来賓の祝辞のあと、ホシデン古橋健士社長の乾杯の音頭で開宴に入った。