中央電子(八王子市元本郷町1―9―9、TEL042―656―5811、戸田英城社長)は、クラウドコンピュータへの関心が高まる中で、データセンターやスマートグリッドを中心とした情報通信分野へ全社的な取り組みを強めるための営業体制をスタートした。
同社は制御システム、アクセスコントロール、トータ、コンピュータネットワーク、MEDEX、イメージ情報システムなど非常に多岐にわたり事業を展開している。それぞれに強みのある技術を持ち、市場に深く入り込んでいるが、技術中心の動きになりがちで、その分、事業部間の営業的な連携が取りづらい面を有していた。昨今、企業や公共団体の情報通信化投資が意欲的に行われる中で、この需要を全社の技術と営業が連携して受注を進めようと始めたもの。
中でも
筐体事業を中心に取り組んでいるMEDEX営業部では、従来のラックに加え、19インチラックシステムやバックプレーン、コンパクトPCI、VMEボードなどの品ぞろえを強化して、半導体や包装、放送などの関連市場にワンストップで供給できる体制を確立している。カタログも市場分野別に編集し直して、具体的なソリューション内容を提案できるようにしている。
MEDEX営業部の宮田仁部長は「関連メーカーと連携しながら、産業ラックソリューションの姿勢で取り組み、付加価値の高い販売活動を強めていく」と今後の抱負を語っている。