安川電機は、EV(電気自動車)などの車載電池用急速充電器「Enewell―CEV(エネウェル―セヴ)=写真=を開発、3月21日から販売を開始する。価格はスタンド1台が360万円、同2台が490万円。2011年度100台の販売を計画。
新製品は、スタンド部と電源部を最大50メートル分離できることから、スタンド部設置の省スペース化が図れ、ファンなどの動作音も低減できる。従って
ガソリンスタンドに設置する場合の安全性の向上にも繋がる。しかも電源部1台で最大2台まで、スタンドの増設が可能。しかも、同時に2台の中速充電(最大合計50kW)が可能で、1台だけ使用時は急速充電にも対応など、トータルコストを削減できる。
さらに、操作説明と操作スイッチが一体で配置されており、初めての人でも簡単に充電できる。
また、EV用急速充電器の標準化団体であるCHAdeMO協議会の仕様に準拠しており、対応するすべてのEVへの充電が可能。
同社ではEV充電器ニーズに応えるために、得意とする電力変換技術を応用するとともに、電源部は九州電力と共同研究しながら、高齢者や女性、そして初めての人でも簡単に操作ができるよう工夫を凝らした急速充電器を開発した。