日本電気制御機器工業会(NECA)商社委員会では、「第12回顧客満足度調査」の結果をまとめた。ユーザが商社やメーカー、業界、工業会に対してどのような意見を持っているのかを聞くために、昨年7~9月にかけて14の商社を通じて3070件のアンケートを配布、2092件(回収率68・1%)の回答を得た。
この中で制御商社に対する満足度では、商社の選定基準として、納期調整力、価格対応、メーカーとの連携力の順で重要としている。昨年は納期が逼迫したこともあり、納期調整力が価格対応を上回った。満足度は親しみやすいが10点満点の8・7点とトップ、続いて営業担当者が信用できる(8・0点)となっており、重要度トップ3は6・2~7・2点となっている。
営業の基本的な対応は6・7~8・5点と全体的に満足度が高く、マナー・言葉使いは8・5点と最も評価されている。重要度では、約束の実行、スピード、商品知識・情報提供がベスト3で、満足度は6・9~7・7点となっている。
また、営業に期待される能力として、コストダウンの提案、最新技術情報の提供、生産性向上への提案がベスト3で、コストダウンへの提案が増えている。しかし、満足度は全体的に低く、すべて6・4点以下で、特にコストダウン提案は5・5点と低い。
一方、物流面では納期期限の遵守、緊急時の対応、納期トラブル時の対応がベスト3で、この3項目で70%以上を占めるが、特に納期期限の遵守が高い。満足度は、誤納品がないことが8・0点と最高で、ベスト3項目は7・4~7・5点となっているが、梱包材の回収満足度が4・3点とかなり低く、今後の課題と言える。
環境面では、国内外規制への対応や情報提供、省エネ商品の提案、環境配慮商品の情報提供の順で関心が高いが、満足度はISO14000取得の8・0点以外は、5・3~6・8点とやや低く、メーカーからの情報をよく理解して、情報提供して欲しいとのコメントもあった。