横河メータ&インスツルメンツ(東京都立川市栄町6―1―3、TEL0120―137―046、西島剛志社長)は電力測定器の新製品として、「プレシジョンパワーアナライザWT1800」=写真=を販売開始した。価格は75万円から。2010年度110台、11年度1100台の販売を計画。
新製品は、現行機種WT1600の後継で、より正確な電力測定を実現するために現行機種の基本性能を向上させるとともに、業界初となる入・出力同時に高調波が測定できる機能を搭載している。
主な特徴として、直流電力及び交流電力(50/60Hz)の測定をプラスマイナス0・15%の確度を実現し、太陽光で発電された直流電力やインバータの直流・交流出力をより正確に測定できる。また、デジタル信号の処理能力を大幅に改善し、現行機種と比べて10倍の毎秒約2メガサンプリング(16ビット分解能)の速度を実現。さらに、測定可能な電気信号の測定帯域も、現行機種と比べて5倍の5MHz、高い周波数を含む電気信号も測定可能になっている。
電力は最大で6入力まで測定可能で、インバータ駆動モータなど、測定個所の多い機器の開発にも1台で対応できる。
そのほか、これまで入・出力を別々に測定を行っていたのを、業界で初めて入・出力を同時に1台で測定できるようにしている。
同社によると、電力測定器分野におけるシェアは、国内、海外ともNo.1を有している。
太陽光・風力発電に代表される再生可能エネルギーの市場が拡大するなかで、電力測定の正確さを表す確度が求められており、現行機種では対応できない市場要求を満たすため、基本性能の向上に重点を置いて開発した。