三菱電機エンジニアリング(東京都千代田区九段北1―13―5、TEL03―3288―1763、近藤誠社長)は、タッチする媒体を選ばないアナログ抵抗膜方式を採用した組み込みタイプの17型液晶タッチパネルモニター「TSD―AT173―MN」=写真=を21日から発売した。価格はオープンで、年間500セットの販売を計画。
新製品は、手袋をはめた指や硬い専用ペンなど、タッチする媒体を選ばずに使用できる「アナログ抵抗膜方式」の採用により、製造・検査装置など幅広い用途に対応できる。
また、製品寿命に大きく影響する液晶用バックライトとアルミ電解コンデンサーに余裕を持たせた設計により、長寿命と高い耐久性・信頼性を実現した。
さらに、これまでは筐体に組み込んだ後で明るさ等の画面調節をする場合に、筐体を開けての作業や調節用ボタンの外部取り付けなどが必要であった。
今回独自のタッチOSDモード機能の搭載によって、前面のタッチパネルで画面調整の操作ができるようになり、作業の省力化が図れる。
映像信号入力は、一般的なアナログ入力(ミニD―Sub15ピン)とデジタル入力(DVI―D)の2系統を装備し、デジタル入力の場合は画面の初期設定が不要。
そのほか、タッチインタフェースとして、USBとRS232Cの2系統を装備しており、システム環境に合わせて自由に選択できる。
同社は、17型液晶タッチパネルモニターとして、アナログ抵抗膜方式と超音波表面弾性波方式を採用した卓上タイプの製品をすでに発売している。
今回、アナログ抵抗膜方式を採用した組み込み用途に対応したタイプを追加し、ラインアップの拡充を図った。
用途は、生産ラインの管理システムや製造・検査装置の情報操作端末などの産業用途として幅広く使える。