密閉形ガス絶縁開閉装置を除く開閉制御装置の生産額は、昨年6月から前年同月を上回って推移しており、今年度は6000億円を突破する見通しが強まった。
経済産業省の従業員50人以上の企業を対象にした統計によると、開閉制御装置の生産額は昨年4月が94・5%、5月が94・6%であったが、6月以降は102%~108%の間で推移している。その結果、昨年4~12月までの生産累計は3985億1600万円、前年同期比102・2%となった。
今年1~3月が昨年同期比105%で推移すると、今年度累計で6067億9100万円で6000億円台を超える。
製品分類で昨年4~12月までの推移を前年度比で見ると、特別高圧・高圧配電盤は94・1%、低圧配電盤が92・8%、産業用分電盤95・3%、住宅用分電盤98・7%と減少しているのに対し、監視制御装置は111・2%、その他の開閉制御装置が101・0%と2製品が前年を上回っている。もっとも、特別高圧・高圧配電盤と住宅用分電盤も11月から上回り、産業用分電盤も12月に入り昨年8月以来、100%を超えた。
開閉制御装置は、取引業種、取引企業の業績に左右されがちであり、企業間の格差が引き続き拡大している。