ズームアップ!技術派企業 かわでん「まず顧客ありき」を徹底満足度120%へ全社一丸

2012年春開業を目指す世界一の電波塔「東京スカイツリー」の配電盤を受注したのが、配電制御システム大手のかわでん。

苦節4年の短期間で念願の再上場を果たした「強い意志力」が社風として醸成され、現在は顧客満足度120%の追求へと引き継がれている。異彩を放つ広い意味での技術派企業である。

「企業再生の時に、電気工事業者などの顧客、機器メーカー、商社など関係する方々と真摯に向き合うことの重要性を身に沁みて実感」(佐藤昭夫顧問)した同社は、顧客満足度120%という形で社会に謝恩する展開を全社一丸で追求している。

営業は、顧客の希望に合わせ納入することを基本に臨み、納入立ち会いまでこなす。設計は最高の製品を念頭にCADやコンピュータをフルに使い図面化する。要求の仕様に対し120%の能力を持つ部品を使う。そのため「新製品はメーカーが発売する3カ月前に情報を入手しデータ化」するほどの徹底振り。資材購買は、全国の約100名の設計者から部品手配の依頼を受け納期に合わせるため、メーカーとの関係を重要視する。外に出る資材部門として有名であるが「メーカー(商社)から優先して供給を受けるには情報力と行動力、それに人間力が大切」と仕入先へ出向く。

こうした姿勢が1品対応生産にもかかわらず納期3日間を実現した。板金・塗装から組み立てまでの一貫生産体制である。「NPS指導の生産方式を今でも受け継いでおり、1個流しラインの入り口では生産品の筐体と部品・部材が揃い」期間短縮を可能にしている。

納入後のメンテナンスも24時間体制で顧客安心度120%を実行している。

受注から納入、メンテナンスまでの「一気通貫」体制は製品の品質も保証する。

同社では、製品ばかりでなく会社の品質も顧客満足度の向上には欠かせないと励んでいる。

【会社概要】

▽創業=大正15年▽設立=昭和15年▽社長=西谷賢▽本社=山形県南陽市小岩沢225、TEL023―49―2011、東京本社=東京都大田区南蒲田2―16―2、テクノポートカマタC、TEL03―5714―4301▽工場=山形本社工場、佐賀工場▽営業品目=高・低圧配電盤、制御盤、監視盤、計装盤、コントロールセンター、分電盤、受電システム、監視制御システム、CO2排出量表示システム、データセンター用電源設備インテリジェントPDUなど。

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