ケーブルアクセサリ製造販売のケイテック(大阪市淀川区東三国6―19―35、TEL06―6397―5711、仲村一實社長)は、メーカー機能を強化するため、コア的製品の開発を加速する。同社のコア的製品では、すでに環境面を考慮に入れた結束固定バンド「リユースバンドシリーズ」などがあるが、今後もリユース(再使用)面に特化注力した製品の開発を促進する方針である。
同社は、メーカー部門と商社部門を併せ持っており、メーカー部門のオリジナル・ブランドでは、ケーブルステッカー、ナイロンクリップなどの電線固定材料、結束バンド、リピートタイプなどの電線結束材料、スリットチューブ、カラーキャップなどの電線保護材料、ファイバー丸札、ケイタック、ケイマーカーなどの電線表示材料をラインアップしている。
各製品は、RoHS指令対応、製品UL規格・材料UL規格を取得しており、特にリユースバンドは環境に優しく再利用可能な結束固定バンドとして好評を得ている。同社はメーカー志向を強めており、今後、リユース面に特化した製品の開発を急ぐ方針である。
さらに、開発面では各製品のハイブリッド性に着目し、ケーブルタイとクランプ、クランプとマーカーなどの組み合わせによるオリジナル製品の具体化を進めており、一連のハンディ・シリーズ製品として開発に取り組んでいる。
一方、海外展開では中国・上海に進出して8年目に入るが、中国でのビジネスが順調に拡大しており、今後は系列会社である上海ケイテックの活動をより一層具体化させる方針である。すでに、中国に進出している日系企業グループと現地でケーブルアクセサリ事業が進行しており、今後、日系企業との取り引きを活発化させる。
また、同社はファブレスを志向しているが、上海のOEM工場が本格稼働、ボタンチューブを量産しており、今後は販売面を強化する方針である。
品質管理面では、品質管理の向上とレベルアップを強化しており、中国市場でも国内市場でも顧客の要望に応えられるよう管理体制を整えている。