富士電機システムズは、高性能ベクトル制御形インバータ「FRENIC―VGシリーズ」=写真=の販売を開始した。標準価格は3相200V7・5kWで50万円。2011年度10億円、12年度40億円の売り上げを計画。
新製品は、制御応答速度を同社従来品比6倍の600Hzに向上させるとともに、トルク制御精度プラスマイナス3%、速度制御精度プラスマイナス0・005%などを実現し、より高精度できめ細かな制御が求められるプラント・設備分野用途などで、一層生産効率を高めることに繋がる。また、各種安全規格にも対応しておりインバータ本体のEN端子によるISO13849―1とオプションカードによる機能安全IEC61508SIL2に適合している。
さらに、オプションカードも、高速同期通信(E―SX)、PGインタフェースカード、機能安全カードなど多彩にそろっている。
そのほか、内蔵のAPCによる位置制御、パルス列・オリエンテーションなどのサーボ機能も搭載。機種は3相200V0・75~90kWで16機種、3相400V3・7~630kWで24機種の計40機種が完備。外形寸法は、7・5kWタイプで205W×300H×245Lミリ。主な用途は、鉄鋼プロセスラインなどの各種プラント設備、大型クレーンや上下搬送システムなどの搬送機械分野、高速応答性が要求されるプレス機械、自動車試験装置などの一般産業機械分野。