このように機械を安全にするためには機械の一部だけ見るのではなく、危険はどこにあるのか、それはどのように出力しているのか、どのように制御しているのか、どのように危険を検知しているのかを機械トータルに把握できて初めて、機械が安全にできる。
そして、安全な機械を設計するためには最新の国際安全規格を認識し、導入することは機械に携わる設計者には必須となっている。
また、安全規格も不変なものではなく、日々技術進捗に合わせた対応になってきており、生産や保守を考慮した安全規格を踏まえた機能が提供されている。
この考え方は、海外向けの機械だけでなく、国内向けの機械にも当規格は影響し、より安全な機械を設計することを要求されていくであろう。
(筆者=オムロン株式会社)