村田製作所は、LED照明システム向けに通信モジュール、電源モジュール、センサをラインナップし、これらを制御するソフトウェアを開発した。今後、照明システム向けのソリューション提供を進めていく。
現在、オフィスや家庭では省エネ化推進のためLED照明の普及が進んでいる。これに伴い、通信モジュールや電源モジュール、センサなどのハードウェアに加え、照明システムを制御するソフトウェアも含むトータルソリューションのニーズが高まっている。
同社が開発したソフトウェアは、天井の明るさを抑え手元をデスクライトで明るくする照明手法「タスク・アンド・アンビエント照明システム」などへの組み込みが可能で、高い省エネ効果が期待できる。
同社が開発したソフトウェアは、人感センサを利用することで人を検知し、自動でON/OFFが可能なので、エネルギーの無駄を省き、さらなる省エネが期待できる。
また、通信モジュールと照明器具を接続することで携帯電話などの機器による操作が可能になるなど、近距離無線技術により利便性が向上する。
国際標準の近距離無線通信規格「ZigBee」モジュールを利用することで、レイアウトの際に配線を考慮する必要がなくなり、施工が容易になるとともに、工期の短縮に貢献する。ZigBeeモジュールは低消費電力なので、電池駆動式リモコンへの応用も可能である。
さらに、デジタル制御電源技術を駆使し、通信モジュールと融合させることも可能である。
例えば通信モジュールからの信号を受け取り、ON/OFF制御、調光・色調変更などを容易に行うことができる。
同社では、モジュールやセンサ製品とソフトウェアをパッケージ化して販売することで、オフィスや家庭用照明などの照明システム設計がより容易になるとしており、LED照明のトータルソリューション提供として、事業化を進める方針である。