サンワテクノスの子会社サンワテスコム(東京都大田区山王4―14―3、TEL03―5718―7701、久芳清信社長)は、オムロンのPLC(プログラマブルコントローラ)「SYSMAC
CS1」に対応したビル設備の統合監視システム制御ユニット2機種を開発、4月1日から発売する。
発売するのは、「BACnetインターフェースユニット」(参考価格41万8000円)と「LonWorksインターフェースユニット」(同28万6000円)。2011年度100台の販売を見込んでいる。
ビル設備の統合監視システムのオープンなネットワークとして、BACnetが上位プロトコルとして、LonWorksが下位プロトコルとしてよく使用されている。
このうち、BACnetインターフェースユニットは、CS1シリーズ対応品としては業界初の製品化で、PLCをビルコントローラとして使用可能になる。電気設備学会及びANSI/ASHARAE規格に準拠しており、空調・照明・電力・防犯などのビル設備制御を中央監視しながら可能になる。
また、データリンクレイヤとしてANNEX―J―BACnet/IPに対応し、IP―vプロトコルが使用できる。さらに、HTTP通信も実装されており、ウインドウズパソコンのWebブラウザから設定や監視も可能。
しかも、SRMA保存用にスーパキャパシタを実装しており、電源遮断時でもデータのバックアップができる。
一方、LonWorksインターフェースユニットは、ネットワーク変数4096、ノード数126(63ノード×2チャンネル)を備えており、拡張範囲が広い。
また、2ポート実装による分散ネットワークや明示リンクによる拡張ネットワーク、ノード診断による信頼ネットワーク、SYSMACによる最適ネットワークといったシーケンスプログラミングによる柔軟なビル設備機器の制御・監視が実現できる。
両ユニットとも、外形寸法は130(H)×35(W)×101(D)ミリで、重さは300グラム。