因幡電機産業は、中国でのビジネスを強化するため、中国・上海に100%出資の子会社「因幡電機貿易(上海)有限公司」を設立、4月1日から業務を開始する。
住所は上海市長寧区延安西路2201号上海国際貿易中心409号。董事長は因幡電機産業常務の吉田益巳Eテック事業部長が就任。総経理1人、営業1人、業務1人の3人でスタートし、技術サポートができる商社を目指す。
主な業務は、現地購入をする顧客に対して、因幡電機貿易上海が人民元で販売を行う。また、顧客が製品輸入を行う場合、因幡電機貿易上海がその代行を行う。現地仕入れが可能な製品については、中国で仕入販売を行う。
さらに、因幡電機産業では中国を始め海外での事業を強化することを目的に、同社Eテック事業部内に貿易課を設置する。
同課は、因幡電機貿易上海のバックオフィスとして機能、積極的なサポート活動を行うとともに、加工貿易に関して日本国内からの出荷に対する体制をより強化する。また、従来の英語対応に加え、今後の中国での事業拡大に対応するため、中国語による対応も行うなど、実業務に対応できる体制を整えており、より確実でスムーズな商流を確立していく。
同社では、因幡電機貿易の設立と貿易課を設置することで、中国での事業について製品の仕入れから販売まで完結する体制を整え、ワンストップショップを目指す方針である。
なお、上海での業務開始に先立ち、3月21日には上海のホテル・ニッコー上海で、取引先や同社関係者など約150人が出席し、開所式が開催された。