スウェーデンのHMSインダストリアルネットワークス社は、このほど組み込みProfinetの通信モジュールをPROFIenergyプロファイルサーバーに統合した製品=写真=を発表した。この発表で同社は、自動車メーカー(アウディ、BMW、ダイムラー、ポルシェ、フォルクスワーゲン)のAIDAグループが行う工場のエネルギー削減活動をサポートする。
新モジュールは、自動化装置メーカーがPROFIenergy規格に従ってエネルギー制御機能をその装置に搭載するための最も速く簡単な方法を提案。標準化したPROFIenergyコマンドによって、中央のコントローラが生産停止している間は、各種異なるメーカーの自動化システムを、簡単かつ安全に待機モードに切り替えることができる。これによって生産工程に必要な電気エネルギーの最大40%を削減でき、省エネ化によるCO2の排出を減らすことが可能。PROFIenergyサーバーは、Anybus―CompactCom
ProfinetのI/Oモジュールのファームウェアで実行され、ProfinetネットワークのクラスBに準拠、このモジュールはProfinetのI/Oデバイスのように動作する。
また、高速の2ポートスイッチを備えており、高価な外部スイッチがなくてもライン構成の中にProfinetを繋げ、統合されたプロファイルサーバーが自動化装置の電子回路に向けたPROFIenergyのハードウェア・ソフトウェアのインターフェースにできる。しかも、PROFIenergy規格に完全に準拠することで、自動化に必要な開発作業を可能な限り減らせる。
さらに、PROFIenergy
CompactComモジュールのサポートを取り込むと、相互に交換可能なプラグイン通信モジュールであるAnybus―CompactComファミリの一部として、ProfibusやDeviceNet、CC―Link、CANopen、
Profinet、EtherCAT、MODBUS―TCP、SercosIIIなどにも対応できる。
Anybus―CompactComモジュールの形状は、スリムでほぼコンパクトフラッシュカード大で、モジュールのコアは、HMSのNP30ネットワークマイクロプロセッサ、高速イーサネットコントローラとRAM、フラッシュメモリを集積している。