撮像素子とCPUを一体化 コグネックス画期的な高速読取り実現工業用バーコードリーダ発売

コグネックス(東京都文京区本駒込2―28―8、TEL03―5977―5409、島清史社長)は、画像カメラベースの工業用バーコードリーダ「DataMan500」=写真=を23日から販売開始した。

新製品は、同社が独自開発した撮像素子とCPUを一体化したVSoC(Vision
System
on
Chip)部品を搭載することで、1秒間に1000回の読み取りができる画像読み取りでは画期的な高速スピードを実現した。これは毎分150メートルで製品が流れるラインでも読める。

さらに、読み取りは独自の画像処理アルゴリズム「IDMaxテクノロジ」により、どのような状態のコードもスキャンの方向を気にすることなく、高速で確実、かつ高い読み取り率で読むことができる。特に、損傷・劣化・傷・ぼやけ・低コントラスト・高さ不足など、レーザースキャナーでは読み取れないバーコードや、二次元コード、同じ画像内の複数コードの読み取りなどにも安定して対応できる。

しかも、読み取れなかった時は、そのバーコードの画像を保存、もしくはイーサネットで転送することで、不良の原因を視覚的に解析し、即座に工程にフィードバックすることも可能。また、レーザースキャナーと比べて、可動部分がないことから耐久性にも優れており、保護構造もIP65と物流、郵便、食品、飲料など埃や水分の多い周囲環境下でも高い信頼性を発揮する。

オプションで、自動フォーカス調整機能を内蔵したリキッドレンズを搭載することで、至近距離から50センチの長距離までの変化にラインを止めることなく簡単に対応できる。

そのほかPoE(Powerover
Ethernet)により、電源と通信のラインが1本に統合でき省配線化を図れるなどの特徴を持つ。

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