中央電子は筐体機器メーカーとして、関連する環境監視、セキュリティ、耐震、消火などのソリューション提案への取り組みを強めている。なかでも熱対策では機器の発熱量に応じた最適な冷却方式を提案し、実績を上げている。
開口率84%を実現したハニカムパンチングドア方式の自然空冷から、天井ファンや大型ブロアの強制空冷、冷媒を使用したクーラ方式のCoolRackに加え、最近は水冷方式のCoolThermとCoolLoopに注力している。
このうち、CoolLoopは、モジュール構造によりラック列単位で計算して適切な熱負荷に柔軟に対応しており、1~6台のファンユニットで、10~40kWの範囲でのブレードサーバに対応できる。
背面から排出された熱気を吸い込み、熱交換した冷気を前面に出すことで、冷却効率が非常に良く、ランニングコストの低減に繋がる。
また、水冷式熱交換器は、自然冷媒の中では最も冷却効率が高く、環境負荷も低い。しかも、データセンタのオープン式とクローズ式の両方に対応できる。
一方、CoolThermは1台あたり最高35kWの冷却能力を持ち、ブレードサーバに最適。
同社ではこのほか、今後CoolAdd、CoolServeなどのシリーズ化も予定している。
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