配電盤・制御盤の小型化を図るため省スペースの接続機器が求められているが、接続機器大手の東洋技研が発売した3・5ミリピッチスプリング式コネクタ端子台「PCXシリーズ」は、大幅な省スペースのほか、独自のレールへのロック機構により固定金具が不要である特徴も兼備しているため、作業の効率アップにつながると早くも好評である。
新発売の3・5ミリピッチスプリング式コネクタ端子台「PCXシリーズ」(40極、50極)は、同社のねじ式40極の寸法176ミリに比べ101ミリ小さい75ミリになっている。50極も同様に216ミリから92・5ミリへ大幅な縮小を実現している。
また、独自開発のロック機構は製品をレールに取り付けるとバネで固定され、ロックボタンを押さない限りスライド移動ができない。そのため、固定金具が不要で作業工数を減らせる。この方式は業界で初めて。
端子台の結線ばね開閉用ボタンは「+」、「-」どちらのドライバーでもボタン操作ができ、電線挿入孔は棒圧着端子(フェルール)、撚り線、単線に対応し作業も簡単である。チェック端子にはφ2テストピンの挿入が可能である。また、端子記名シール部は5極飛びに印字文字を反転(白抜き文字)することでコネクタナンバーを視覚的に認識し易くなっている。
定格電圧はAC125V、定格電流1A、絶縁抵抗100MΩ以上、耐電圧AC500V/1分間。
インターフェイス用コネクタ端子台はPLC、ボードコンピュータ、FA用パソコンなどの中継用ターミナルとして需要が増加しており、同社ではこれまで、端子台ピッチ5ミリ、7ミリ、7・62ミリ、8ミリタイプを発売している。今回の3・5ミリタイプを加えることにより、多様なニーズに対応できる。