オムロンは、4月1日から社会システム事業を強化するため、「オムロンソーシアルソリューションズ」(東京都港区港南2―3―13、TEL03―6718―3702、近藤喜一郎社長、OSS)の事業を開始し
た。
OSSは、オムロンが2009年2月から取り組んでいる構造改革の一環として、社会システム事業を分社化し設立する100%出資の子会社。
同社の社会システム事業は、社会課題からソーシャルニーズを先取りし解決することで、より良い社会づくりに貢献する事業を数多く創出してきた。世界初の無人改札システムを実現した自動改札機や自動券売機などの鉄道向けシステム、交通管制システムなど道路交通向けシステムがその代表例である。
近年は従来の利便性や効率化といったニーズに加え、安心、安全に関わるニーズが急速に拡大。
さらに、世界的な社会課題として環境に関するニーズも大きくクローズアップされている。OSSではこうしたソーシャルニーズの変化を今後の成長機会として的確に捉え、安心・安全・環境領域においても、より一層社会に貢献していく方針である。
具体的には、傘下の事業会社を含めたOSSグループの運営を一体化。コンサルティングからセンシング機器をはじめ、システム構築・保守・運用・サービスに至るまでのバリューチェーンをワンストップで提供する。さらに、オムロンのコアコンピタンスである「センシング&コントロール技術」を強みに、社会に驚きと感動を提供するソリューションイノベーターを目指し、事業成長を加速させていく。
なお、OSSは資本金50億円、従業員645人でスタート。主な事業内容は、顧客の経営課題に関するコンポ・システム・サービスのトータルソリューション提供。