世界最大の国際産業技術見本市「ハノーバー・メッセ2011」が、4~8日まで、独・ハノーバーで開催された。FAやPA関連機器をはじめ、エネルギー、モーションドライブ、表面処理など各分野の国際的な13の見本市が24の展示会場で行われ、世界60カ国からここ10年では最高の約6500社が出展、来場者数も09年を約10%上回る約23万人が来場した。今回は「Smart
Efficiency」をテーマに掲げ、コスト効率、プロセス効率、資源効率などを追求した無駄のないエネルギーと資源の活用を提案した。
インダストリアルオートメーションでは、欧州を代表する産業機器の総合メーカーのシーメンス、シュナイダー、ABBの3社を始め、ドイツを代表するインタフェイス機器のフエニックス・コンタクト、ワゴ、ワイドミュラー、ハーティング、ヴィランド、センサーメーカーのペパール&フックス、ターク、イーエフエム、バルーフなどが大きな小間で出展し、アピールした。
また、筐体メーカーのリタール、セーフティ機器のピルツ、産業用コントローラー総合のベックオフ、制御機器総合のB&Rなども大きな小間で展示した。
エネルギーの活用分野で進んでいる欧州では、太陽光や風力など再生可能エネルギーに対応した機器やソリューション、電気自動車など環境負荷の低いソリューション提案などが随所で披露された。
3月11日に起きた東日本大震災に対し、展示会場ではお見舞いの声とともに、日本製部品などの今後の調達を心配する声も聞かれるなど、震災の影響も感じられた。