【名古屋】三笠製作所(愛知県丹羽郡扶桑町大字斎藤字宮添166、TEL0587―91―3661、石田繁樹社長)は、東日本大震災の被害から、現地が一日も早く復旧・復興してもらうために雇用支援などを実施する「復興プロジェクト」を立ち上げた。
また、今回の震災の教訓を踏まえて、同社の事業資産の損害を最小限にとどめるために、BCP(事業継続計画)の策定・運営を開始した。
復興プロジェクトとしては、まず同社が運営する通販サイト「制御盤通販com」において「代金後納」を期間限定で行う。
神奈川、埼玉、山梨、長野、群馬より以東の地域の企業に対して既に実施している。
雇用受け入れとして被災地の人を、人数限定ではあるが雇用している。東海地区で既に実施中。被災地域での現地法人設立、また同社エンジニアリングセンターの設立を検討し多くの雇用創出に結びつける。同社運営の通販サイトの東日本基地としての役割も持たせる。年内に設立予定。
東日本地区(被災地、被災地周辺)で制御設計・制御盤製作・ケーブル製作が可能なメーカーに対して優先的な発注も行う。
自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめるBCPとしては、(1)震災時、不測の事態時において日本国内での生産が困難な場合には日本の品質をそのままに、同社中国(青島・大連)工場にて生産、部品調達を行い確実に納品する「商品提供の確保」(2)従業員の人命、安全優先のために避難経路や安否確認などの方法について整理し、定期的に勉強会を実施する「従業員の安全確保」(3)地域の消防活動や周辺住民の避難・救助等にできる限り協力する「地域への貢献」―を策定した。