NECは、ブラジル・サンパウロ市に中南米事業の地域統括会社「NECラテンアメリカ」を設立した。
NECラテンアメリカは、中南米6カ国(ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ベネズエラ)の現地法人を統括する地域統括会社で、各国の顧客や市場に根ざした事業運営を行う。
これまでNECは中南米において、超小型マイクロ波通信システム「パソリンク」や、デジタル放送用送信機、指紋認証を活用したパブリックセーフティ事業などを、通信事業者や政府・自治体、企業向けに事業展開している。
今後は、クラウドサービス事業やフェムトセル、LTEなどの通信システムをはじめとする競争力の高い事業の域内展開を進める。
同社はこれまでに中華圏、アジアパシフィック、EMEA、北米で地域統括会社を設立しており、今回の設立で5極すべてにおいて地域事業運営体制を確立、2012年度に海外売り上げ比率25%を目指す。