フィールドバスのPROFIBUSの設置台数が、2010年末に全世界で累計3560万台、また次世代のネットワークとして注目を集めている産業用Ethernet・PROFINETが累計で300万台に達したことが明らかになった。日本プロフィバス協会が発表したもの。
PROFIBUSの市場は、03年に累積設置ノード数を発表して以来順調に増えており、03年末の累積設置ノード数は1000万台から、10年には3・5倍の3560万台に達した。09年は経済不況の影響で310万台であったが、10年は420万台と順調にマーケットを回復している。
また、産業用EthernetのPROFINETも、09年に比較して、年間設置ノード数が約2倍の90万台となり、累計出荷ノード台数も300万台に達した。
PROFIBUSはプロセス産業でも、600万台が設置されている。
一方、安全用アプリケーションに使用されるPROFIsafe機器は、10年に前年比36%増の30万台が出荷され、累計で115万台が設置されている。同協会ではこれも安全マーケットでトップと見ている。
国際プロフィバス協会では、世界経済のけん引役である中国、東南アジア、インド、中近東、南アフリカ、ブラジルなどで、PROFIBUSとPROFINETの成長を支えているとしており、その普及理由として、PROFIBUSとPROFINETがシームレスに結合できることを挙げている。