安川電機の2011年3月期連結決算は、売上高が2968億4700万円(前年度比32・1%増)と大幅な増収になった。利益も営業で128億7400万円(同198億5100万円増)、経常で134億2900万円(同134億2900万円増)、純利益で65億4400万円(同122億4300万円増)と前期の赤字から一転して大幅増益になった。
セグメント別売上高は、モーションコントロールが1564億5000万円(同49・3%増)、ロボットが838億4300万円(同46・9%増)、システムエンジニアリングが343億4900万円(同17・2%減)、情報が141億3200万円(同9・1%減)、その他が80億7200万円(同40・0%増)。
モーションコントロールは、ACサーボモータ・コントローラが、顧客の設備投資回復に伴う需要拡大により、受注が高水準で推移したことから、急速な受注の立ち上がりに追従して、生産体制の強化・効率化に注力し売り上げ拡大に結びつけた。また、インバータは、省エネルギー需要と、中国をはじめとするアジアを中心とした需要を取り込み、受注・売り上げとも、堅調な水準を持続した。営業利益も89億8000万円(同121億4900万円増)と黒字に転換した。
ロボットは、溶接・ハンドリングロボット等が海外では自動車業界向け等を中心に拡販したことで、受注が拡大した。国内は自動車業界向け需要は依然として低迷しているが、一般産業界向けの受注獲得に注力。液晶業界・半導体業界向けについても堅調な水準を持続した。営業利益も16億7300万円(同100億100万円増)と黒字に転換した。なお、12年3月期の業績見通しは、東日本大震災の影響を見極めているため、開示が可能となった段階で発表する。