横河電機は、FA機器の中核を成しているPLCの新製品としてレンジフリーコントローラFA―M3シリーズの新シリーズ、「FA―M3V」の拡販に注力している。FA―M3Vは、CPUモジュールに新開発のラダープログラム演算エンジン「Vitesse
engine」を搭載し、基本命令の実行速度が3・75ナノ秒(同社従来製品比5倍)と高速で、100キロステップのプログラムを1ミリ秒で実行できる業界最高の演算処理速度を実現している。しかも、プログラムや信号入出力のリフレッシュも、100マイクロ秒周期(同比2倍)で行い、位置決め指令などの時間短縮が図れるほか、位置決め制御などに有効な64ビット整数演算命令や倍精度浮動小数点演算命令もサポートし、高い精度の高速演算が可能。
4月からはCPUからのデジタル制御信号をアナログ信号に変換して、駆動機器に出力するアナログ出力モジュール2種類を発売した。
D/A変換時間を、業界最速の4μ秒と他社品に比べ5倍に短縮した。また、業界で初めて同一モジュール内で使用中の全出力端子を同時に信号出力できる同期更新機能も搭載しており、この場合でも全8チャネルを同時に変換出力してもわずか20μ秒の高速出力が可能となり、生産性の大幅向上に繋がる。
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