ネミコン(東京都港区新橋5―8―11、TEL03―5776―1719、三島通文社長)はロータリーエンコーダの新製品として、超小型φ18ミリと小型φ38ミリタイプの2シリーズ=写真=を、25日から発売した。標準価格は1万円で、初年度10万個の生産を見込む。
新製品は、既存製品の同サイズ製品と取付け互換性を確保しながら、親会社の米・アバゴ社の技術を活かして機能などを向上させ、使い易くした。
φ18ミリシリーズは、シャフト型18S、モジュラー型18Mの2タイプあり、超小型ながら、出力はA、B、Z(原点信号)の3信号に対応し、分解能は1回転100パルスから業界最高の高分解能1600パルスまで11種類と豊富にそろっている。出力方式はオープンコレクタとラインドライバの2種があり、30mA以下の低消費電流、最大応答周波数240kHz、5gf・センチメートルの低始動トルクなど、超小型でも産業用として求められる性能を実現している。
一方φ38シリーズは、シャフト型38S、ホーローシャフト型38H、モジュラー型38Mの3タイプがそろった使い易いコンパクトサイズ。分解能は1回転100パルスから最高4096パルスまで18種類が完備し、5Vから30Vのマルチ電源、50mAの低消費電流、最大応答周波数240kHzと、同サイズのエンコーダの中では、抜き出た高性能を備えている。
両シリーズともに、使用温度範囲はマイナス10℃~プラス85℃、IP50相当の保護構造と優れた耐環境性能を有している。
同社は、アバゴ社グループとして、ロータリーエンコーダを中心に事業展開を行っており、高い技術力を活かした新製品を相次いで投入している。