大和無線電機は1948年設立と、今年で63年目に入っている。電子部品からFA機器まで幅広い製品領域を扱い“商社のコンビニ"を目指して、「1個でも1万個でも必要な時に、必要な場所へ、必要な技術(商品)を提供する」という経営姿勢を掲げ、仕入先、販売先との信頼関係も強い。
現在、東京・湯島の本社を中心に、関東地区に4カ所、大阪に1カ所の営業拠点、本社と埼玉に物流センターを構える。
また市場のグローバル化がますます進む中で、今年から本社内に「ダイテックジャパン」を設置し、香港の現地法人「DITEC」と連携しながら国内と海外の顧客・仕入先をシームレスにつなげる体制を構築した。
中国・深圳、台湾、シンガポールには連絡事務所があり、これらをネットワーク化して、海外メーカー製品の日本市場への紹介や、中国など海外市場での日系メーカーへの販売などきめ細かな製品供給体制を確立している。これは商社として、顧客と仕入先の間に入って最適な製品を最適なコストで最適なところに届けるという、流通本来の使命を果たすことで存在価値をアピールすることに繋がっている。
また、Webを活用したeコマースによるバーチャルショップも早くから展開している。
秋葉原地区という地の利を活かしながら、同業者との情報を共有したデリバリー体制も大きな強みを発揮している。
同社は今年度の全社テーマとして「HYBRID」を掲げている。ハイブリッドカーが駆動方式を切り替えで使えるように、同じ用途でも海外部品でも置き替えが提案できる営業スキルや、多能工のように誰でもできるマルチな取り組みを進めている。
(http://www.daiwa‐musen.com)