鳥居電業は、1925年創業と今年で86年目を迎える長い社歴を誇るFA制御機器商社の草分け的な存在である。4月から池田茂社長が就任し、新たな方針の下で展開を行っている。
ものづくりが海外シフトを強める中で、同社がFA商社として重視しているのが「制御とメカの融合」と「スピード化」である。
点から線への展開とサプライチェーンの流れに的確に対応し、コンポーネントの販売も、汎用品だけでなく、カスタム化、ユニット化、集積化、さらにはソフトウェアまでを含めたシステム提案で顧客と一体となってのパートナー化を推進している。また、スピード化では社内の情報共有化を図ることで、迅速かつ的確なアクション体制をとっている。同時に商社の基本とも言える、人と人のコミュニケーションの通った営業姿勢を大切にした「face
to
face」で顧客と接することを重視し、「鳥居に任せてもらえる」活動を展開している。特にこれを実践する社員の教育に力を入れている。社員一人ひとりが同社の方針を理解し、ベクトルを合わせながら価値創造に向けた活動ができる環境を整備することで、顧客に付加価値をもたらす提案が生まれ、信頼獲得にも繋がってくる。
成長著しい中国市場への対応も、上海に現地法人「拓麗自動化商貿」を設置し、日系企業を中心にサポートを行っており、将来は海外製品の調達なども視野に入れている。
国内の営業拠点は、東京・秋葉原の本社を中心に、千葉、埼玉、神奈川、茨城などの関東圏のほか、福岡に営業所、岩手と長野にサテライトオフィスを設置している。
(http://www.tois.co.jp)