日本の製造業は東日本大震災でモノ造りの方法を真剣に見直し、コラボレーションに注目が集まっている。エレクトロニクス総合商社である日昭無線は、早くから「モノ造りコラボレーション」を提唱し、開発・設計・調達・試作・生産まで受託実績があるだけに、そのノウハウを“製造業復活"に役立てる方針である。
同社は、顧客が機種名と生産台数の指示だけで必要な部品を必要なだけキットで届ける独自の資材支援システムを編み出した。さらにカスタムキットで揃えた部品を鹿児島工場で基板実装し納入できる体制も整え、顧客の部材の在庫管理・調達コストの削減に貢献している。
近年は設計と試作品製作能力を加え、「モノ造りコラボレーション」を提唱している。顧客は自社の強みに注力でき、参加する価値が大きい。例えば、LEDメーカー、照明器具メーカーとのコラボレーションでLED照明用電源を同社が開発、LED照明市場で3社相乗効果をあげている。
現在、電子部品調達では、コーセル、日本開閉器工業、マックエイト、サトーパーツ始め多くの国内メーカーの代理店であるほか、米国と中国に事務所を設置しRFアンテナ・過電圧・過電流保護部品・EMI/EMCのインパックテクノロジー社の総代理店など世界から調達している。
オリジナル商品としては、LED照明用電源、コンデンサや抵抗器を4インチリールに巻いた独自の「ポケットリール」、小口搬送用トレイなどがあるが、無駄を省く製品として好評である。鹿児島工場は試作から量産まで電子部品実装や光デバイスモジュール・ファイバ加工も行っている。
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