CLPA安全通信機能を追加CC-Link Ieをさらに充実

CC―Link協会(CLPA)は、イーサネットベースの統合ネットワーク「CC―Link
IE」に安全通信機能を追加し、このほど仕様書を公開した。2007年に発表したCC―Link
IEには、コントローラネットワークとフィールドネットワークがすでに公開されている。

今回安全通信機能を追加したことで、従来安全制御用と一般制御用の2本のネットワークが必要であったものが1本のネットワーク上で混在が可能となり、省配線化が図れるとともに、製造ラインの各工程単位に安全制御コントローラを配置してCC―Link
IEで接続することで、一つの工程での安全停止と連携して、その前後工程を安全に停止できる。安全規格のIEC61508
SIL3及び、IEC61784―3(2010)に適合している。CC―Link
IEは、サイクリック通信とトランジェント通信に、今回追加したコネクション方式の安全通信の3つをサポートできることから、制御データをサイクリック通信で、診断情報、トレーサビリティなどの管理データ、ロギングデータなどをトランジェント通信で行うことで、情報通信のデータ量が増大しても制御の通信サイクルに影響を及ぼすことなく安定した高速制御が継続できる。

安全通信の最大局数は、コントローラネットワークで120台、フィールドネットワークが254台で、安全データの送受信点数は入力、出力とも16バイトとなっている。

CC―Link
IEは、IGbps通信速度で、トークンパッシング方式の通信制御により、伝送路上で通信データが衝突しないため通信スループットが向上し、制御用など定時性の通信が求められるネットワークに適している。

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