星和電機(増山晃章社長)は、LED業界として初めて人にやさしい社会づくりを目指すNPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO=クドー)」から、認証取得されたLEDデバイス製品「バリアフリーLED.S」を発売した。オープン価格、初年度販売目標は500万個。
現在、公共関連施設や機器、家電製品、OA機器、自動車などのパイロットランプ、インジケータランプなど、色で機能を表現することが多くなり、色はますます重要な情報伝達手段となっている。
同社のバリアフリーLED.Sは、カラーユニバーサルデザインに配慮し、このような重要な色情報を色弱者の人が認識しやすく安全で快適な暮らしが送れるように機器や製品、環境作りで貢献するもの。
CUDOは、社会の色彩環境を、多様な色覚を持つ人々にとって使いやすいものに改善することを目指すNPO法人。2004年10月に法人認可、10年度のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労賞を受賞。同社のバリアフリーLED.Sは、LED業界で初めて認証を取得した。青色・青緑色・橙色の3色で、サイズは表面実装タイプ1608(1・6×0・8t0・4)タイプ、3528(3・5×2・8t1・9)タイプと、砲弾ランプタイプ(φ3ミリ)のバリエーションをそろえる。高信頼性で、静電気(ED)保護回路付き。表面実装タイププラスマイナス2kV(MIN)、φ3タイププラスマイナス3kV(MIN)、橙色(SDC、SUN、SUL)を除く。
同社では、発光素子(ベアチップ)から蛍光体、パッケージまでを自社で一貫生産し、メカトロ技術を応用した自社製選別装置を用い、CUDO認証範囲内(色度範囲内)で選別し、製品供給を行う。用途は、公共関連施設機器、家電製品、OA機器、自動車関連機器、鉄道関連機器、ATM端末、セキュリティーゲートなどのパイロットランプ、インジケータ用途。