横河電機の子会社、韓国横河電機は、インドに建設されるライプール超臨界圧石炭火力発電所向けの制御システムを、韓国の斗山重工業から受注した。韓国プラントメーカーからの火力発電所向け制御システムの受注は、昨年のマラフィック火力発電所(サウジアラビア)に続いての受注。
ライプール超臨界圧石炭火力発電所は、インドの電力大手GMRチャティスガール・エナジー社が同国中部の都市ライプールに建設する総出力137万kW(68・5万kWの発電ユニット2基)の発電所で、第1ユニットの操業開始は2013年7月の予定。
受注したのは、ボイラ、タービン及びその付帯設備の制御を行う統合生産制御システム「CENTUMVP」、異常発生時にプラントを安全に停止させる安全計装システム「ProSafe―RS」、プラント設備の状態監視やオンライン診断を行う統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM」、プラント情報管理システム「Exaquantum」で、これらの製品のエンジニアリングや機器据付も含まれる。
また、オペレータトレーニング向けに、韓国の霊興発電所などで実績のあるプラント運転訓練シミュレータも納入する。
今回受注できた主な要因は、韓国横河電機の高いエンジニアリング能力、及び当社のインドにおける大型発電所向け制御システムの豊富な納入実績が、インドの電力大手ユーザーから高く評価され、信頼を得たことがある。近年、韓国のプラントメーカーは、新興国を中心とする活発な電力市場で積極的な事業展開を行っている。
同社は80年に韓国横河電機に電力プラントの専任組織を設置し、積極的な受注活動を展開してきた。