チノーは、業界初のチャート紙とSDカードへの同時記録が可能な「ハイブリッドメモリレコーダAL/AHシリーズ」と目盛板タイプの「ハイブリッド記録計KL/KHシリーズ」=写真=を発売した。記録計市場の記録媒体として電子データ化と記録紙の両ニーズに対応したもので、従来機種と互換性を保ちながら、最新デジタル技術による多機能・高信頼性を実現している。
ハイブリッドメモリレコーダAL(100ミリ)/AH(180ミリ)シリーズはチャート紙に記録しながら計測データのファイル保存を可能にしている。オプションとしてイーサネット、RS232C、RS422A、RS485を用意し幅広いアプリケーションに対応できる。
主な特徴は(1)明るく多彩な表示が可能で、24チャネルの同時表示(AHシリーズ)もできる。LCD表示と前面キーによる対話方式の設定(2)高輝度形白色LEDによるチャート照明(3)前面のUSBポートを用いてパソコン設定(4)演算機能を標準装備し、演算結果を表示・記録(5)オプションで他社のチャート紙を使用できる仕様を用意など。
ALシリーズは入力6点、AHシリーズは入力6点・12点・24点。入力範囲は直流電圧(プラスマイナス13・8ミリV~同50V)、直流電流、熱電対(36種)、測温抵抗体(12種)。本体価格は24万~43万円。
一方、目盛板タイプのハイブリッド記録計KL(100ミリ)/KH(180ミリ)は、測定入力に合ったアナログ目盛とデジタル表示が可能である。また、市販USBケーブルと付属のパッケージソフトにより簡単にパラメータ設定が可能。KLシリーズは入力6点、KHシリーズが入力6点、12点、24点。本体価格は23万円~40万円。同社では初年度、AL/AHシリーズ6000台、KL/KHシリーズ3000台の販売を計画している。