三菱電機は、中国でのサーボや数値制御装置(NC)などの駆動制御機器を強化するために江蘇省・常熟に製造・販売会社「三菱電機自動化機器製造(常熟)有限公司」を設立し、2012年12月に稼働させる。15年度に300億円の売り上げを目指す。
新会社は今年6月に設立予定で、資本金3500万米ドル(約31億円)。3万3000平方メートルの敷地に、延べ床面積2万4000平方メートルの生産棟を建てる。投資額は土地・建物・生産設備を含め約25億円。
同社は、FA機器市場でも大きく拡大している中国で、地産地消の体制を進めている。
94年に大連に配線用遮断器を製造する三菱電機大連機器を設立し、99年には放電加工機とインバーターの中国生産も始めている。また、02年には上海に販売拠点として菱電自動化(上海)<現三菱電機自動化(中国)>を設立するなど、中国市場でのFA事業の拡大に取り組んでおり、この2社で540億円を売り上げている。
今後は、中国国内の工作機械メーカーなどへの拡販を強め、規模とシェア拡大を図り、15年度には450人体制を計画している。