タイマー・タイムスイッチ専門メーカーのスナオ電気(浜松市東区下石田町1495、TEL03―421―2281、和泉三雄社長)は、東日本大震災復旧と計画停電に伴う需要の増加に対応するため、万全の生産体制で臨み即納を堅持している。同社は、1週間制御のデジタル式・アナログ式カレンダータイマー、24時間デジタル式・アナログ式タイムスイッチ、年間プログラムタイムスイッチなどを製造販売している。製品に使用する半導体、コンデンサー、抵抗器などの部品を大震災前に大量に先行発注したため、現在の部品入手難を免れた。
大震災後、タイマー・タイムスイッチの受注量が増えているが、即納に支障をきたさないで済んでいる。
今夏に向けて産業界が節電対策に取り組むことから、タイマー・タイムスイッチの需要増加が見込まれるが、同社では生産体制を強化し引き続き即納を維持する方針である。
特に、マイコン搭載のデジタル式タイマー市場では6月以降に現在以上の供給力不足が起こり、少量ユーザーは入手できない事態も予測される。そのため、同社では全国の商社を通して少量のユーザーにも即納で応じられることをアピールする。同社では「電子部品に対して年内の使用量を確保している。そのため部品メーカーが大震災の被害を受け生産を停止しても、生産に支障をきたしていない。企業の土曜日曜操業やOA機器の一斉停止など節電対策にタイマーの採用が増加するが、需要に応じられる体制」という。