「配電盤の点検・更新を!」。
東日本大震災とその後の余震が続くなかで多くの受配電盤、分電盤、制御盤などが被害を受けたが、国内が地震活動期に入ったとの説もでており、配電盤類の定期点検時期を前倒し、機器交換や設備更新により耐震と節電能力を高めるキャンペーン展開の必要性が出てきた。日本配電制御システム工業会(JSIA、盛田豊一会長)は、技術資料「耐震強度(震度階級と水平震度)」を制定、また、防災関連設備を発行するなど技術向上を支援している。
今回、JSIAの技術資料で昨年2月改正の「配電盤の更新推奨時期判定の手引」から定期点検周期と更新推奨時期の部分を取り上げた。
更新推奨時期は機能や性能に対するメーカーの保証でなく、通常の保守・点検を行って使用した場合に機器構成材の老朽化などによって、新品と交換した方が経済性を含め一般的に有利と考えられる時期としている。
加えて、社会的な要求により前倒しされるケースが増えているという。なお、表は編集部で最低限必要と思われるものを掲載しており、内容の詳細はJSIAに問い合わせるとよい。