堅調な拡大を続ける配線接続機器市場 半導体・液晶製造装置、電子部品、自動車、社会インフラ関連で伸長 震災復興、再生エネルギー関連需要に期待 安全化対応進むコネクタ配線資材の環境負荷軽減へ各社工夫

特に、ネットワークのオープン化が進む中で、こうした省配線機器の登場が大きなポイントとなっている。

最近の新製品では、安全確保と作業の効率化を同時に提案したものとして、圧着端子と端子ねじを正常な位置関係に規制する、配線脱落防止機能を備えた端子台が、工事現場などでの配線脱落事故を未然に防ぐものとして注目されている。さらに、IEC規格に準拠し1000V定格の高耐圧仕様と、感電事故を未然に防止する安全構造を備えた高耐圧端子台も発売されている。

そのほか、ハイブリッド端子台として、電子部品などを搭載し付加価値を高めたものも多い。サージアブソーバー素子、リレー、スイッチ、断路器、ヒューズ、LEDなどを搭載したものが一般的で、リレー搭載タイプなどは端子台メーカー以外にリレーメーカーの一部でも扱っている。

また、実配線削減でスペース効率の向上を図るため、リレーやサーキットプロテクタ、ヒューズ、スイッチを中継端子台に搭載してユニット化を図ったタイプや、中継端子台が不要な機能搭載型リレーターミナルも登場している。メンテナンス性では、電流容量の区分や回路のグループ分けなどに端子台のカラー化で対応するケースが増えている。

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