立花エレテックの2011年3月期連結決算は、主力のFAシステム事業、半導体デバイス事業が大きく回復し、売上高1190億2100万円(前期比22・9%増)、営業利益29億5600万円(同185・2%増)、経常利益35億4100万円(同163・4%増)、純利益20億8000万円(同156・4%増)と増収増益となった。
セグメント別売上高は、FAシステム事業が半導体・液晶・LED・自動車に関する製造装置メーカーの回復により、サーボ、インバータ、PLC、表示器などが伸長。また、大電社が連結子会社になったことが売り上げに寄与し、556億円(同24・8%増)、半導体デバイス事業はカーエレクトロニクス関連や家電など民生分野でマイコンや専用ICなどが伸長し、426億円(同25・4%増)となった。
情報通信事業は、学校・病院向けにシンクライアント端末などが大幅に伸長し、48億円(同9・1%増)、施設事業はビル用マルチエアコンなど冷熱品が伸長し、121億円(同18・5%増)、ソリューション事業は住宅用太陽光発電の受注が新たに始まり7億円(同56・6%増)と増加、貿易事業は29億円(同2・6%減)となった。
12年3月期は、売上高1250億円(同5・0%増)、営業利益28億円(同5・3%減)、経常利益34億3000万円(同3・2%減)、純利益21億5000万円(同2・9%増)を予想している。