横河電機の2011年3月期連結決算は、売上高3256億2000万円で対前期比2・8%増、営業利益110億7900万円で同323・0%増、経常利益85億9000万円で同35倍、当期純損失66億9200万円(前期147億9900万円の損失)。
部門別売上高は、主力の制御事業が2606億6500万円で同1・3%増、計測機器事業が370億7600万円で同10・1%増、その他事業が278億7900万円で同1・8%増。
制御事業は北米及び欧州市場は低調であったが、中国、インド、ロシア、韓国、東南アジア・中東諸国で新規電力、エネルギープラントなどの建設プロジェクトが好調に継続した。日本でも紙パルプ、鉄鋼、上下水道関連、電力関連で前半需要回復の動きが見られたが、後半は企業の先行き不透明感から設備投資が低調に推移した。このなかで、日本ではシェア拡大に向けた営業力・提案力・コスト競争力の強化に取り組み、サービスビジネス拡大や新市場進出活動を行った。海外では、エネルギー開発や省エネ診断などの取り組みを強化した。
12年3月期は、東日本大震災の影響から合理的見通しが困難として未定としている。